2014.09.30 船員しんぶん
船員しんぶんは、言わずと知れた海員組合の公式機関紙だ。

組合員に伝達すべき情報を、船員しんぶんに掲載することは、海員組合の指導部である、中央執行委員会の責務である。

ところが、中央執行委員会は、多くの組合員が注目する、協和海運問題について、このところ報道を控えているようだ。

デモや集会は、大々的に報じるものの、組合員が注目する、協和海運問題の具体的進展については、口を閉ざしたままだ。

9月11日に行われた、このブログに関する裁判で、平岡英彦氏(中央執行委員・国内局長)は、海員組合が横浜地裁に申し立てた、地位保全の仮処分命令申立が、すでに却下されていたことを証言した。

この件は、船員しんぶん9月15日号に掲載されるものと思っていたが掲載されず、9月25日号を待ったが、またも掲載されなかった。

不都合なことは報じないとする中央執行委員会の姿勢は、相も変わらずということか。

このようなことでは、このブログに期待する海員組合関係者は、増えることはあっても、減ることはなさそうである。

明日から10月を迎えるが、当面の日程を次の通りお知らせしたい。

10月1日(水) 不当労働行為救済申立事件(第2回団交拒否)第4回
  石川県労働委員会 13時

10月1日(水) 不当労働行為救済申立事件(北山等再雇用契約更新拒否)第2回
  石川県労働委員会 17時

10月2日(木) パワハラ裁判(高裁判決)
  東京高裁812号、13時30分

10月10日(金) 竹中正陽氏の組合員資格、仮処分再審査(第1回)
  東京地裁13階、民事19部 16時

10月27日(月) 不当労働行為救済申立事件(第2回団交拒否)第5回
  石川県労働委員会 12時30分

10月27日(月) 不当労働行為救済申立事件(北山等再雇用契約更新拒否)第3回
  石川県労働委員会 15時

10月28日(火) 渡邊長寿執行部員の処分無効裁判(第4回)
  東京地裁619号、11時30分

10月31日(金) 北山再雇用契約更新拒絶裁判(第7回)
  東京地裁521号、10時00分

10月31日(金) 竹中正陽氏 組合員資格、組合長選挙無効裁判(第1回)
  東京地裁527号、10時30分

11月17日(月) 偽計業務妨害裁判(第9回)
  東京地裁415号、13時15分。(結審の予定)

これらに加えて、藤澤洋二氏の統制違反無効裁判が開かれるものと思われ、海員組合の10月は、多忙な模様である。

FC2 Management
昨年の6月25日に発行された船員しんぶん第2709号の一面に、津軽海峡フェリー不当労働行為事件の記事が大きく掲載されている。

その中には、会社側が、北海道労働委員会による調査の過程において、不当労働行為事件とは全く関係の無い組合長選挙無効請求事件の新聞記事および判決内容を証拠書類として提出し、「代表権を欠く無権限者による申立であること」を主張するなど、対立姿勢を明確にして臨んでいたことが書かれている。

この件は、海員組合が、このブログが偽計業務妨害にあたるとして、私に対し、1億円の損害賠償を請求し、現在争っている裁判に、大きく関係している。

海員組合は、このブログの裁判において、津軽海峡フェリー不当労働行為事件の審査が大幅に遅延したのは、このブログの影響によるものであり、損害を受けたと主張しているからだ。

その主張は、北海道労働委員会で行われた、津軽海峡フェリーとの不当労働行為救済申立事件において、東京地裁が判決した、当時の藤澤洋二組合長の組合長選挙当選無効について、労働委員会関係者がこのブログを閲覧したために、組合代表者の適格性に疑念が出されたことにより、審査が大幅に遅れたというものである。

船員しんぶんでは、会社側が新聞記事や判決内容を証拠書類として提出したためと記述しながら、ブログ裁判では、労働委員会関係者がこのブログを閲覧したためと主張しているのだ。

両者とも、同じ海員組合の主張である。果たして、どちらが事実なのであろうか。

9月11日に行われたブログ裁判の証人尋問に参加した平岡英彦氏(国内局長)は、陳述書の中で、北海道労働委員会関係者がこのブログを閲覧したと述べている。

平岡英彦氏は国内局長として、津軽海峡フェリー不当労行為事件の組合本部の最高責任者であり、会社側が証拠として組合長選挙当選無効裁判の新聞記事や判決内容が出されていた事実を、知っていたからこそ、船員しんぶんの一面に掲載したのであろう。

平岡英彦氏は、9月11日に行われた証人尋問において、真実を述べ嘘をつかないことを誓うという宣誓書に署名、捺印した上で、それを法廷で読み上げている。

裁判長は、平岡英彦氏に対し、証人が嘘を述べた場合は、偽証罪に問われると述べている。

この件について、裁判所が、どのような判断を示すか注目されるところだ。



2014.09.22 協和海運 ⑥
最近、海員組合のホームページに掲載される「船員しんぶん」が、発行日から遅れることが度々起きている。

最新の船員しんぶん9月15日号がホームページに掲載されたのは、9月19日である。

執行部員が大幅に減少してしまったことが原因なのであろうか。

機関紙は、組合員に対する最も重要な情報伝達手段であるだけに、正確かつ迅速な発行と共に、内容の充実を期待したいものである。

ところで、9月15日付の船員しんぶんを心待ちにしたのは、協和海運問題が掲載されるものと思ったからである。

9月11日に行われた、このブログに関する裁判において、平岡英彦(中央執行委員・国内局長)氏は、協和海運問題に関し、海員組合が横浜地裁に申し立てた、地位保全の仮処分命令申立が、すでに却下されていたことを証言したため、当然、その内容は、船員しんぶん一面に掲載されるものと期待したところ、一面を飾ったのは、興徳海運に対する抗議行動であった。

多くの組合員は、これまでの船員しんぶんの掲載内容から、海員組合の申立に従い、地位保全仮処分命令が下され、移籍を拒まれた11名の職場復帰が実現すると思われたところ、意外にも却下されたとなると、その理由に関心が集まることになる。

裁判所が、海員組合と協和海運の双方からの主張を検討し下した結果が却下であり、そうすると、組合主張のどのような点が認められなかったのか、なぜ、会社主張が認められたのか、誰しもが重大な関心を寄せるのは当然である。

協和海運問題は、大内教正組合長が、抗議集会の先頭に立ち、組織をあげて闘い抜くと宣言した、海員組合の重大問題であるだけに、その詳細は、組合員に広く説明する責任がある。

今回の船員しんぶんに間に合わなかったとしたら、次号には、必ずその詳細を掲載しなければ、抗議集会に何度も参加した、全国の組合員や、協和海運の11名を支援する組合員に背を向けることになろう。

一方、協和海運問題は、私とも無縁ではない。

このブログの裁判で、海員組合は、協和海運が組合脱退の強い勧奨を従業員に執拗に行ったのは、このブログの影響が大であり、そのため、24名の組合員減の損害や、不当労働行為救済申立や6回にわたるデモ行進の支出など、おびただしい被害を被っていると主張しているからだ。

横浜地裁が下した仮処分命令却下の決定書において、このブログとの関係が触れられているのか、触れられているとすれば、どのような内容か、その情報開示の責任は、海員組合にある。

なぜならば、このブログの裁判の原告は、海員組合、つまり組合員一人一人であるからだ。

海員組合は、協和海運問題を「組織の総力を挙げて闘い抜く!」としているが、中身が分からなければ、虚無な掛け声としか耳に残らない。

当たり前のことだが、まずは、全ての情報の開示を求めたい。



9月12日(金)午前10時から、東京地方裁判所521号法廷で、私の再雇用契約の更新拒絶が無効であり、海員組合との間の雇用契約が継続していることの確認を求める訴訟の第6回が行われた。

前日に証人尋問が行われた、偽計業務妨害裁判と争点が重なることから、裁判所に対しては、まずはその進行状況を説明した。

裁判所は、ブログという表現手段と従業員という立場に着目しているようであり、この点に関する言及があった。裁判所の指摘を踏まえ、次回期日までに、こちらの見解を書面で主張することにした。

この裁判も、訴え提起からすでに一年を経過したが、判決までにはもうしばらくの時間が必要なようである。更新拒否の是非が争点であるものの、その核心は表現の自由に関する問題であることから、より慎重な判断が求められるのであろう。

焦らずに、実直に取り組んでいくつもりである。

前日の証人尋問では、平岡英彦中央執行委員から、当時の藤澤洋二組合長は、1億円の損害賠償請求裁判には反対であったという証言が出た。それでも、1億円請求は中央執行委員会で決定したのだという。

意見の相違はありながらも、全会一致を是とし、組織の団結を優先してきた中央執行委員会の運営は、もはや遠い昔のことである。権力闘争も結構だが、一線を越えると取り返しがつかなくなることを、藤澤氏や田中伸一氏は知るべきである。

藤澤氏はどうして提訴に反対したのか。藤澤氏の反対にもかかわらず、どうして提訴が決まったのか。いずれ実施されるであろう本訴の証人尋問の際には、ぜひ藤澤氏や田中氏に事実関係を確認したいところである。

特に田中氏は、これほど多くの裁判が行われているにもかかわらず、これまで一度も法廷に姿を見せたことがないのだが、現在の海員組合において、田中氏ほど組合のために挺身すべき立場にある者は、ほかにはいないと思われる。

田中氏には、ぜひとも証人申請に応じてもらいたい。

次回期日は、次の通り決定した。

   日 時: 平成26年10月31日(金)午前10時
   場 所: 東京地方裁判所 521号法廷


9月11日(木)午後1時30分から、東京地裁第411号法廷において、海員組合が、このブログが偽計業務妨害であるとして1億円の損害賠償を私に請求し、これに対し私が、訴権の濫用と名誉棄損で反訴している裁判の第8回が開かれた。

この日の裁判の中心は、証人尋問であった。

被告である海員組合側からは、平岡英彦中央執行委員(国内局長)が、原告側は、私が証言を行った。

平岡英彦氏と私が、宣誓を行った後、裁判長は、証人である平岡英彦氏が嘘を述べれば、偽証罪に問われること、原告である私が嘘を証言した場合には、科料の制裁があることを告げ、証人尋問が始められた。

最初に、平岡英彦氏が証言席に座り、海員組合側の弁護士による主尋問、続いて当方の弁護士による反対尋問が、それぞれ40分程度行われた。

平岡英彦氏に対する主尋問では、海員組合が被った損害を中心に、主に次のような証言を行った。

・このブログを開設した平成22年から平成25年の間に減少した組合員1600名のうち、このブログの影響により、少なくとも100名の自己都合による脱退者が出たため、組合費の収入が減り、損害を受けたこと。

・北海道労働委員会で行われた、津軽海峡フェリーとの不当労働行為救済申立事件において、東京地裁が判決した、当時の藤澤洋二組合長の組合長選挙当選無効について、労働委員会関係者がこのブログを閲覧したために、組合代表者の適格性に疑念が出されたことにより、審査が大幅に遅れたこと。

・協和海運の組合員35名のうち、24名が移籍時に脱退したのは、会社が、このブログの影響を受け、従業員に対し、強い脱退勧奨を行ったものであること。

・このブログの影響で、従業員を募集しても、優秀な人材を集められないこと。

・団体交渉で、このブログについて、使用者から難癖をつけられたり、組合員からの問い合わせへの対応などにより、不要な労力を強いられていること。

一方、平岡英彦氏に対する反対尋問では、主に、次のようなことが明らかになった。

・このブログにより組合員が減少したとしておきながら、各年度末の組合員総数や、100名の自己都合脱退組合員の内訳について、具体的な内容が示されなかったこと。

・自己都合による脱退者は、ユニオンショップ制により会社を退職しなければならないが、その実態が把握されていないこと。

・津軽海峡フェリー不当労働行為事件を報じる、船員しんぶん(平成25年6月25日号)の記事によると、組合長選挙無効の件については、会社側が新聞記事と判決内容を証拠書類として提出していたこと。

・協和海運事件において、海員組合が横浜地裁に申し立てた、地位保全等仮処分命令申立が、すでに却下されていたこと。

・神奈川県労働委員会に申立てた、不当労働行為救済申立については、現在も審理が行われていること。

・脱退したとされている元協和海運の24名は、脱退届の処理が行われていないため、今も海員組合に籍があること。

・この裁判を提訴することを決定した海員組合の中央執行委員会において、当時の藤澤洋二組合長は反対していたこと。

・従業員である私に対し、ブログについての注意や、削除要請が一切行われず、提訴に踏み切ったこと。

私に対しても、主尋問の後、海員組合側の弁護士よる反対尋問が行われた。

その内容は、ブログを設けた経緯や目的、ブログの管理責任、ブログ本文記事およびコメント記事の記述内容を中心とするものであり、主に、次のようなことについて証言した。

・海員組合役員が、不当な解雇や自宅待機などの違法行為を重ね、私を組合活動から排除したため、その情報提供や、組合運営の是正を求める意見表明を行うためであったこと。

・ブログ本文は、全て私が書いたが、コメントは一切書いていないこと。

・コメントの記事の中には、ややお穏当ではない表現があるものの、海員組合が行っている違法行為を非難し是正を求めるものとしては、許容されるものと考えていること。

およそ3時間に及ぶ証人尋問の後、裁判長から今後の進行について尋ねられたところ、海員組合側が、最終準備書面の提出を求めたため、裁判長は、さらに期日を設けることにしたが、次回期日には結審する予定であることが表明された。

次回期日は、証人尋問調書を作成するために時間を要することなどから、次の日程とすることを確認し、閉廷した。

 日 時: 11月17日(月) 午後1時15分
 場 所: 東京地裁 415号法廷