2016.09.24 訃報
中西昭士郎元組合長(名誉組合員)が、9月17日逝去された。

葬儀はすでに終えている。

海員組合70年の歴史の中で、中西さんの活躍は目覚ましかった。

外航部門では、人間性回復をスローガンに闘った90日のストライキ、三部門同時不況下の雇用対策、三度にわたる外航休日休暇制度の改善、選択定年制度の導入など、中西さんの指導の下に展開し成果を挙げた運動は枚挙にいとまがない。

中でも、水面下で進められていた脱日本人船員政策に対抗するため、外国人船員問題を真正面に受け止め、国際運輸労連(ITF)を中心に積極的な国際活動に注力し、外国人船員の権利を守るため、非居住特別組合員制度を構築したことは大きな成果と言えよう。

今では、海員組合の存立は、非居住特別組合員制度に依存しなければ不可能となり、その意味においては、海員組合の救世主とも言える。

中西さんは豪放磊落な性格と思われがちだが、その実は、極めて繊細な心配りの人であったことはあまり知られていない。

中西さんの周りには常に人が群がり、活発な議論の声が絶えなかった。
時には盃を酌み交わし、深夜まで大声で怒られ説教されたことも忘れることはできない。

中西さんは組合規約の整備にも尽力され、規約解釈に最も精通していた。

近年は、指導部の組合規約を無視した組織運営に憤慨され、執行部の能力低下に異常なほどの危機感を示していた。

海員組合の正常化を見届けることなく、人生を終えなければならなかったことは、海員組合を最も愛した中西さんにとって痛恨の極みであったものと思われる。

中西さんの功績に感謝し、海員組合の再生を誓い、謹んでご冥福をお祈りします。




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竹中正陽氏と海員組合が争っていた裁判は、8月5日に判決が言い渡され、竹中氏の請求がほぼ認められる内容であったが、注目されていた組合長選挙の無効が認められなかったことから、その後の対応が注目されていた。

当然控訴するものと思われていたところ、竹中氏は8月19日に東京高裁に控訴していたことが分かった。

一般常識からすれば、選挙において立候補者が2人いたにもかかわらず、1人の立候補を故意に認めず、立候補者を1人と欺き行われた選挙が有効と判断するものは誰もいないであろう。

こうした異常な選挙が行われたのが、平成25年11月に長崎で開催された全国大会における組合長選挙だ。

竹中氏が提出した立候補届は適式であったにもかかわらず、全国大会の会場に配布された立候補届名簿には、大内教正氏の名前しかなかった。

このような選挙で選ばれた者が組合長と名乗ること自体笑い話だが、海員組合の場合は、まかり通ってしまうのである。

一審で裁判所が判断した内容によれば、組合長選挙への立候補を妨害したことは違法としながらも、選挙の効力そのものを判決をもって判断することは適切ではないとして、損害賠償によって行うべきとするものである。

海員組合がガバナンスを全く失っている現状において、司法による判断しか海員組合の異常を是正する道が無い中、東京地裁は重要な判断を避けたとしか映らない。

ここは組合民主主義の根幹部分であり、竹中氏が東京高裁に再度の判断を求めたことは当然であろう。

一方、海員組合も8月18日に控訴したとのことである。

数多くの組合規約違反を判決された海員組合指導部は、控訴して時間を稼ぎ、来る全国大会で議論されることを避け、その後は関係者の記憶から消えていくことを願ってのことであろう。

しかし、労働組合は、組合規約に基づき団結しており、その規約を最も遵守しなければならないのが組合長を筆頭とする中央執行委員会である。

その組合指導部が、数多くの規約違反を犯したとなれば、統制違反処分で追放されるのが当然だ。

そうでなければ、一般組合員に組合規約遵守義務など無いと言っているのに等しい。

国で言えば、首相が違法行為を行ったことが判明すれば、即座に辞職に追い込まれるのは必至だ。

これから始まる控訴審は、海員組合の民主主義を取り戻すための闘いであり、竹中氏には万全の準備のもと、正義の控訴審判決を勝ち取ってもらいたい。






2016.09.13 20万件
9月11日、このブログのカウンターが20万件を超えた。

ブログ開設から6年が過ぎての出来事だ。

このブログのタイトルは「海員組合の再生」であり、6年経っても目的を達成していないということになる。

現在においても海員組合は、組合員および海員労組との間で、3件の訴訟と2件の不当労働行為事件を係属している。

ブログ開設前後から、海員組合が従業員や組合員と争った事件は、数十件に及び、そのほぼ全てにおいて海員組合は敗訴している。

敗訴ということは、海員組合の違法行為が確定したということだ。

労働組合である海員組合が、信じ難い数の労働事件で敗訴を繰り返し、あげくの果てには不当労働行為を行ったことが3件確定し、今月30日には新たな判決が下る予定だ。

海員組合が犯した度重なる違法行為や不当労働行為は、わが国の労働運動史上の汚点として特筆され、判例として後世に伝えられることになる。

労働組合にとってこれほど不名誉なことは無い。

このような出鱈目な事件を引き起こしたのは海員組合の指導部であり、その被害者は組合員に他ならず、このブログは厳しく組合指導部を追及してきた。

しかし、一向に改善されること無く、ますます悪化の一途を辿っているのが現状だ。

労働組合は、高度な自治が認められており、第三者の介入による是正は困難を極めるため、執行部員や職場委員が問題提起するしか自浄の道はない。

そうすると、現指導部の悪行を放置している執行部員・職場委員が組合規約に基づき、当り前の任務を遂行すれば容易に改善に向かうことになる。

今年の全国大会が11月8日から開催されるが、これに向けての執行部員や職場委員の責任は極めて重大だ。

船底に大きな穴が幾つも空いていることに目をそらす船乗りはいない。

組合員を代表する執行部員や職場委員が、今年の全国大会においても引き続き目をそらすとしたら、明らかな組合員に対する背信行為である。

執行部員や職場委員にシーマンシップがあるなら、穴の存在を確認し、どのように修復し、船の安全を守るか、全国大会で真剣に論議して欲しい。

残念ながら20万件は、このブログの単なる通過点でしかなく、目的が達成され、このブログを1日も早く閉鎖できるよう、これからも発信し続けたい。






広島カープが遂に25年ぶりのセリーグ優勝を果たした。

カープファンとしては「最高でーす」と大声を上げるしかない。

平成24年9月から再雇用職員として呉海員会館に勤務し、一年間の短い期間であったが、何度となくマツダスタジアムに応援に行った。

65歳まで務める覚悟で赴いた広島であったが、海員組合の勝手な雇止めにより、3年間の長きにわたり広島を離れざるを得なくなったが、間もなく原職復帰となる予定だ。

広島を離れた後も年に1度はマツダスタジアムに行き、応援し続けてきたが、やっと叶った優勝だ。

監督の采配、ベテランの活躍、若手の成長など抜群のチームワークと、それを応援するファンの全てが上手く噛み合った結果であろう。

運が良ければ、クライマックスシリーズと日本シリーズをマツダスタジアムで観戦できると考えると、興奮は収まらない。

カープファンの皆さん、共に祝杯を挙げましょう バンザイ、バンザイ、バンザイ!


竹中氏が海員組合と争っていた裁判の一審判決が8月5日に下され、その概要については竹中氏が発行する「羅針盤」の一部をこのブログで紹介した。

判決の中の大きなポイントは、竹中氏の組合員資格をはく奪したことが違法であるという点と、組合長選挙への立候補が無視されたことは組合規約違反であるという点だ。

組合員資格については、竹中氏の請求が間違いなく認められると思われていたが、予想通りの判断であった。

問題は、竹中氏が立候補した組合長選挙について、竹中氏の立候補を無視したことについては組合規約違反としながらも、組合長選挙そのものが無効なものであったとは判断しなかった点だ。

立候者を無視して行う選挙など、そもそも選挙とは言わない。

その呆れた選挙を行った海員組合の関係者は厳しく非難されるとともに、相応の処罰が必要であろう。

このインチキ選挙で選ばれた者が、組合長面していることが、果たして許されるのであろうか。

誰が組合長に選ばれるかは、組織にとって極めて重要な意思決定であるにもかかわらず、インチキがまかり通るのであれば海員組合のコンプライアンスは崩壊していると言わなければならない。

今回の判決では、全国員選挙における繰上当選の扱いについても規約違反であることが断じられた。

竹中氏は、平成24年に実施された第34期全国員選挙で次点となり、その順位は2位であった。

竹中氏より得票数が多いものが全国委員の資格を喪失した場合、組合規約に基づき、次点者の得票順にもとづき、繰上当選者を決定することになり、これに基づき次点順位1位の者が繰り上げ当選となった。

ところがその次の繰上当選決定の際に、次点順位2位の竹中氏ではなく、3位の者を繰上当選させたのだ。

この扱いが異常であることは、子供を含め誰しもが判断できることであるが、海員組合においてはまかり通ってしまうのである。

民主主義の基本は多数による意思決定であるが、海員組合においては、その基本原則は無いにも等しい状況であるということだ。

そのような者たちが、海員組合の指導部となっていることは、社会も組合員も誰一人として認めないのではないだろうか。

竹中裁判は、司法の場における組合民主主義を取り戻す闘いである。

竹中氏においては、出鱈目な組合長選挙で選ばれた者を組合長としないため、一審判決を受け入れることなく、控訴されることを期待したい。