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2016.12.15 協和海運 ⑩
協和海運問題が、大きく前進した。

昨日(12月14日)、神奈川県労働委員会は、海員組合が申し立てていた不当労働行為救済命令申立事件に対する命令を交付した。

その内容は、神奈川県労働委員会のホームページに詳しく掲載されているが、協和海運を解雇された11名の組合員の新協和海運での雇用と解雇時から今日までの賃金のバックペイなど、完全な勝利となった。

この事件は、あまりにもたちの悪い事件であったため、この結果は予想されたものの、平成26年2月1日からの長い闘いは、11名の組合員の方々とご家族に筆舌に尽くし難い苦難を強いたものであり、同じような境遇に晒された者として、心より祝福したい。

今後は、今回の命令に対し、会社側が中央労働委員会に再審査の申立てをするか、あるいは行政訴訟に打って出るか、注目されるところだが、会社側は、今回の厳しい命令を真摯に受け止め、素直にこれに従うことを強く求めたい。

この勝利について海員組合は、組合活動の成果として、機関紙誌を通じて大きく報じることになろう。

しかし、この成果によって、海員組合が重ねてきた不当労働行為が免罪されることではない。

海員組合は、協和海運問題の労働委員会における勝利を踏まえ、これまで犯してきた自らの不当労働行為についても機関紙誌を通じて、徹底的な総括をしなければならない。

そうしなければ、海員組合が行っている労働運動の真贋が問われることになる。

この問題は、法廷でも争われているが、一日も早く全ての問題が解決し、11名の組合員とご家族に、安寧の日々がおとずれることを念願したい。








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